現代最強のセールス=ファン化|ファンに愛され、売れ続ける秘訣

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■書籍紹介

■書籍情報

タイトル:ファンに愛され、売れ続ける秘訣
著者名:和田裕美
佐藤尚之(監修)
出版社:かんき出版
初版発行日:2022/8/3 

「ファンに愛され、売れ続ける秘訣」の概要

外資系教育会社の営業としてお客様の98%から契約をもらう「ファンづくり」のスタイルを構築し、日本でトップ、世界142カ国中第2位の成績を収めた。

そんな営業のプロフェッショナルとして知られる和田裕美さんと、もと電通で大手企業から有名球団までが採用する「ファンベース」の手法で知られる佐藤尚之さんが、『ファンに愛され、売れ続ける秘訣』を語った一冊。

サービスに大切なことは「ファンづくり」

コロナ、人口減少、高齢化、若者の購買意欲減少、景気後退といった条件が並ぶ今の時代、買ってくれる人はどんどん減っていく。

そんな中で、モノやサービスを販売する人がやるべきは「ファンをつくること」だと著者は語ります。

ではなぜこれからの時代は「ファンづくり」が大切なのか。

どうすればファンがつくれるのか。ファンのために何ができるのか――。

本書を読めば、「ファンなんて、芸能人やインフルエンサーだけのものだろう」と思っていた人も、ファンづくりの大切さに気づくはず。

そして、楽しみながら大きな成果が得られるようになる方法が学べます。

■「ファンに愛され、売れ続ける秘訣」は7部構成

CHAPTER1「ファンに愛される」売り方とは?
CHAPTER2 ファンベースって? 佐藤尚之(さとなお)×和田裕美
CHAPTER3 これからのルール10
CHAPTER4 ファンのためにできること
CHAPTER5 ファンを育むムービートーク
CHAPTER6 ファンを育むためにできること
CHAPTER7 ファンミーティングをやってみよう

「ファンに愛され、売れ続ける秘訣」こんな人におすすめ

・自分自身や商品、ブランドにファンを作りたい
・共感されるための方法を知りたい
・同じ価値観の人たちと関わりたい
・コミニティーをうまく活用したい
・フォロワーとより深い関係を築きたい

「ファンに愛され、売れ続ける秘訣」の要約

「ファンを増やした方がよい」「よりコアファンが増えるような施策を打とう」などと漠然と考えていた人に対し、ファンづくりの考え方と正しい方法論が語れている。

①そもそもファンとは何か?

・企業やブランド、商品が大切にしている価値を支持している人たち
・何かを得たいという目的ではなく、「一緒にいたい」「共感したい」と想っている

つまりファンとは、商品そのものではなく、サービス提供者や商品が大切にしている価値を支持している人たちであり、その「価値観」にファンがついている。

②なぜファンは必要なのか?

これからの時代は人口減少、高齢化などでモノがますます売れなくなる。

これからは一度きりの関係で終わるのではなく、何度もリピートしてもらわなければサービスが続かなくなります。

今で言うとサブスクリプション(月額サービス)がまさにそうです。

そんな中で必要なのは、顧客との関係を「売る」から「繋がり」に変えていくこと。

言い換えると、「売れる」から「選ばれる」に変えていかなければならない。では「選ばれる」ためにどうすればいいか?

その答えが「ファンをつくること」です。

ひとりのファンがあなたの商品やサービスを何度も買ってくれる。

そしてそのお客さまからの紹介で新しいファンができる。

集客にお金をかけるのではなく、口コミで広がり続けるシステムを作ることが重要になってきます。

③人がファンになるきっかけ

・話を親身になって聞いてくれる
・価値観が同じ人の一助を担いたい
・会話や挨拶で名前を覚えてもらっていたとき
・自分が体現したい世界観や価値観の先導者である

例えば私がファンになって今でもよく通っているお店があるのですが、きっかけを考えてみると、ある日ランチをとるために定食屋に入りました。

遅い時間だったので、店内には数人しかお客さんがいなかったのですが、空いている広めの席ではなく、少し窮屈な1人席に座りました。

空いていても、やっぱり遠慮はしてしまいます。すると…。

「そんな狭い席に座らないでいいよ。広いとこに座ってよ!」

と、おっちゃん店主さんがニッコリと笑ってひと言。

その瞬間、空腹のイライラも、仕事の疲れも一気に吹き飛び、お店のファンになってしまいました。単純? そう、単純なんだと思います…。

でも、お客さんをファンにさせるって、こんな些細なことが大切なんだと気づかされます。

④お客さまがファンになるまでにすること

・買ってもらってから、サプライズする
・売って終わりではなく、関係を続けるためのフォローをする
・情緒的価値(製品やサービスから受ける印象に対する価値)を売る
・目先の利益や売り上げを求めるのではなく、相手が喜ぶことを率先してやる
・フォローしても、売り込みをせず、あくまでその人にとってのお得な情報を発信し続ける

ひとつ商品を買ってもらったら終わりではありません。

お客さまは買ってからがスタートです。

その商品を使って幸せになってもらうことをゴールにして、そのために寄り添い続ける姿勢が重要になってきます。

つまり「売りたい」ではなく「幸せになってほしい」と考えてください。

ファンやリピーターが多い人のダントツの共通点は、「名前で声をかける」ことだそうです。

その他にも本書には、「未来MAP」を提示する、「わざわざ」+一手間、お客様リストを作るなど、ファンになってもらうための施策が具体的に書かれています。

⑤ファンになってもらってからすること

・ファンの満足度を上げる
・ファンであることに自信を持ってもらう
・ファンを喜ばせる、新規顧客より優先する
・ファンと何かを一緒に創る(自分が役に立っていると感じてもらう)
・ファンミーティングして、良いところや情緒的価値(サービスを受けたときの印象)を教えてもらう

ファンはあなたのサービスを知人、友人、家族にも勧めてくれるようになります。

広告、宣伝などよりも友人や家族からお薦めされた方が興味が強くなるので、一般の広告宣伝などよりも強い効果があります。

そうして増えたファンが新しいファンを作り、その効果はどんどんと大きくなり、さらに強いファンとなれば、競合店よりも価格が高くても利用し、さらにはそのビジネスを応援してくれます。

最終的に、ファンがあなたを支えてくれます。私が長くファンでいる人やサービスは、自分の気持ちが落ち込んでいる時、もしくは嬉しい時に、良いタイミングで自分の気持ちに寄り添うものを提供してくれている気がします。

「周りからは全然わかってもらえないこの気持ちを、この人(ブランド)は理解してくれている!」という感じでしょうか。

「ファンに愛され、売れ続ける秘訣」をオススメする理由

売りたい、売りたい!ではなく、ファンとどうやって出会い、関係を深めていくのか。

これからのサービスについて大切なことがまとめられてあります。

今の時代、モノで検索するよりヒト検索することが増えてきてます。この人がオススメしているなら間違いないだろうと思い購入する。

選んでもらうためには、無理に売り込むのではなくまずファンになってもらうことが大切です。

そのための実践方法、ヒントが初心者にもわかりやすく解説されていて非常に読みやすいです。

コミュニティ運営している方にも勉強になるのではないでしょうか。

この本は職種を問わず、「どうやったらより良い価値を提供できるか」を考えたい人にオススメします。

ぜひ読んでみてください。

最後に著者である和田さんが本書を出版するにあたり、固めた覚悟を紹介して終わります。

記事について

執筆者情報
名前:のぶすけ
職業:WEBディレクター
Twitter:https://twitter.com/nobusukedesu

この記事を書いた人

マグ

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Twitterフォロワー数9万人の、読書系インフルエンサー。Voicyにて書籍紹介。1%読書術(KADOKAWA)著者