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■書籍紹介
タイトル:人を動かす「正論」の伝え方
著者名:藤井聡
出版社:クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
初版発行日:2022/9/1
■「人を動かす「正論」の伝え方」の概要
本書は、京都大学大学院教授、元安倍内閣内閣官房参与を務めた藤井聡氏によって書かれた本です。
安倍総理の元、ことなかれ主義な周りの官僚たちを見て、権力者がこれではいけないと思い、自分の意見を通すことの必要性を感じたとのことです。
自信の理念、かくあるべくという確固たる意見を持ち、主張をする。
また、その論理が誰が聞いても一理あると思えるような「正論」であることが非常に重要です。
みなさんのまわりでも、上手に自分を主張できる人とそうではない人がいるのではないでしょうか?
本書では、そのように自分が信じる価値観の伝え方、正論の通し方、また、自分の主張を正しく伝えるための方法が書かれています。
本書を読むことで、現代のテクノロジーを活用して効率的に知識と出会い吸収力を身に付けることができます。
■「人を動かす「正論」の伝え方」をおすすめしたい人
・自分の意見を持ち続けたい人
・頭の硬い上司を説得したい人
・言葉によって仲間めたい人
・正しいと思う主張を通したい人
■人の動かし方
そもそも人を動かすには何が必要なのでしょうか?
一般的には「お金」「力(権力)」「言葉」の3つと言われています。
しかし、そのうちの2つ「お金」と「力(権力)」は強者が独占しているため、誰もが平等に使えるものは「言葉」のみです。
「お金」にも「力」にも、それが生まれる体現には言葉がある。
言葉によって正当化されて共有された価値の下で、力が生まれお金が動く。
大昔から哲学や宗教を掴み、多くの人を動かしてきたことからも言葉が人へ与える影響は非常に大きいものだと考えられます。
■正論の作り方
ではそのように人を動かすことができるような確固たる正論はどのように創るのでしょうか?正論を作るには大きく分けて2つの手順が必要です。
① 理想についての強い思いを持つ
② 理想と現実のギャップを見つめ続ける
この2つのステップを通して、自分の意見に磨きをかけていけば、やがては多くの人に認められ、賛同してもらえる正論が出来上がります。
しかし、自分の理想のみを追い求め主張しているだけではただのエゴになってしまします。
コミュニケーションには常に相互作用が働いているため相手に変わってもらいたいなら、こちらにも何かしらの変化が起こることを最初から想定して柔軟に取り入れることが重要です。
ここで、様々な意見を柔軟に取り入れるためのスタンスとして重要なのが
「目的を同時にたくさん持っていること」です。
たくさんの視点を持っていることで、自分の正論の幅や奥行きが広がっていて、より説得力のある正しい意見を持つことができるようになってきます。
■正論の通し方
上記のような方法で、自らの正論を作り上げることができたら、その正論を伝えて行くステップに入ります。
本書では正論の伝え方を下記7ステップに分けて解説されています。
① 最初の「つかみ」を大事にする ② キャッチ―なフレーズを立て ③ 数字を適切に活用し、説得力を持たせる ④ 対立論の間違いを「公衆」にさらす ⑤ 比喩を使って話をわかりやすくする ⑥ 対立する論を相対化する ⑦ 相手に過大な期待をしない
7つのポイントとして大事なポイントは、「提示の仕方」「魅せ方」「話を持っていく順序」の3つです。
上の人がなるべく採用くなるような装いを魅せるため、納得できるような話の構成、多くの人に共感してもらえるようなデータの収集が重要となります。
「カテゴライズ」「絞り込み」などの言葉で説明されているように、具体と抽象を行き来しながら、最適な抽象度で相手に伝えることが重要となってきています。
そうすることで、簡潔に自分の考えを理解してもらうことが出来るのです。
社会の中で板挟みになって、自分の意見が言えない人、意見の持ち方、研ぎ澄ませ方を知りたい人は、是非読んでみてください!
■執筆者情報
名前:なべちん
職業:営業
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