本記事は、読書コミュニティLectioにて、メンバーが作成した記事です。
▼コミュニティの詳細はこちら▼
■書籍紹介
タイトル:さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0
著者名:トム・ラス 古屋博子(訳)
出版社:日本経済新聞出版
初版発行日:2017/4/13
■「ストレングス・ファインダー2.0」の概要
優れたビジネス思想家であり、ベストセラー作家でもある著者が、「強みの心理学の父」故ドナルド・O・クリフトン率いるGALLUP社の研究チームとして働き、人々に共通する34の資質を言語化し、その資質を発見・説明するために開発した〈クリフトン・ストレングス・ファインダー〉についてまとめ上げられた一冊『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』の改訂版。
人はみな、短所ではなく長所を伸ばすことにエネルギーを注いだほうが、何倍もの成長を手にすることができるという考えに基づき、個人個人の「強み」を発見し、生活や仕事、はたまた人生にどのように活かしていけば良いかを導いてくれる一冊になっています。
また、本書にはGALLUP社のクリフトンストレングステストをWebで受けられる「アクセスコード」が付属しています。
これを使用してテストを受ければ、あなた自身の全34資質中トップ5資質のレポートを受け取ることができます
■「ストレングス・ファインダー2.0」書籍紹介
あなたは自分の『強み』をどれほど理解できていますか?
人は、『強み』によって人生を成功へと導くことができます。
本書には以下の方程式が記載されています。
才能(頻繁に繰り返す思考、感情、行動パターン) × 投資(練習やスキル開発、知識を身に付けるためにかける時間) = 強み(常に完璧に近い成果を生み出す能力)
誰もが日常生活の中で、一度くらいは体感的に感じているはずです。
才能がある人は、短時間で簡単に大きな成果を出す。
才能がない自分は、めちゃくちゃ努力しても才能がある人には敵わない。
上記の方程式を適応すると
才能がある人:才能9 × 投資3 = 強み(ここでは成果)27
才能がない人:才能3 × 投資8 = 強み(ここでは成果)24
正直、なかなか勝ち目はありません。
マンガ、アニメ、ハリウッド映画。様々なコンテンツの中で王道とされているストーリーの中には、才能の無かった主人公が「たゆまぬ努力」や「何かをきっかけ」に力を手に入れて活躍するような話があります。
この場合、
才能3 × 投資50 = 強み150
ただし、もし才能のあるライバルが怠けることなく主人公と同じだけ投資をすると
才能8 × 投資50 = 強み400
となり、とても敵うものではありません。
コンテンツの中であれば、弱者が強者に成長していく物語は、視聴者に勇気を与えますし、見ていてワクワクするし、面白いものです。
ただし、自分の現実の人生においては、才能がないことに投資し続けるよりも、才能があることに投資し続ける方が、何倍も良い人生になると思いませんか?
ここで、問題になってくるのが「じゃあ、自分の強みって何なの?」「そんな強みなんて持ってないよ」ということです。
それを解決してくれるのが本書であり、クリフトンストレングステストなのです。
人には誰しも個人個人の資質、強みがあります。
それは、誰かと比較するものではありません。
自分自身の得意、不得意と言い換えても良いかもしれません。
自分の得意、強みを知っているだけでも、日常の中での振る舞い方、勉強の仕方などに大きな影響を与えてくれるはずです。
もしあなたが、
・なかなか成果が出ない
・自分の強みを知りたい
・人間関係に悩んでいる
・強みを活かして、成長し続けたい
・人生をより良いものにしていきたい
そんな風に感じているのであれば、ぜひ本書を手に取ってみてください。
自分の強みを知ることで、成長を感じられ、仕事でも成果を出すことができ、毎日が楽しくなってきます。
■「ストレングス・ファインダー2.0」の要約
本書のタイトルは「ストレングス・ファインダー」ですが、実のところクリフトンストレングステストで見つけることができるのは『強み』ではなく『才能』です。
つまりは、自分自身の『才能』を見つけて、正しい方向に『投資』して、最終的に真の『強み』を築いていくことこそが本質なのです。
ストレングス・ファインダーでは、生まれ持った才能は34の資質に分類することができるとしています。
その34の資質は、
アレンジ/運命思考/回復志向/学習欲/活発性/共感性/競争性/規律性/原点思考/公平性/個別化/コミュニケーション/最上志向/自我/自己確信/社交性/収集心/指令性/慎重さ/信念/親密性/成長促進/責任感/戦略性/達成欲/着想/調和性/適応性/内省/分析思考/包含/ポジティブ/未来志向/目標志向
本書では、これらの資質1つ1つに対して
・どのような資質か
・この資質を持つ人の特徴
・この資質を持つ場合、どのような行動を取ると良いのか
・この資質を持つ他人と関わる場合、どのような対応をすると良いのか
がまとめられています。
翻訳本のため、言い回しや表現がやや難しいところもあるのですが、自分の資質を最大限に活かすヒントが散りばめられています。
ちなみに、私自身がテストを受けた結果ですが
1.最上思考
2.着想
3.戦略性
4.親密性
5.達成欲
がトップ5の資質でした。
テスト後にもらえるレポートの情報は膨大な量になるので、概要だけ紹介します。
1. 最上志向
最上志向という資質を持つ人は、強みを利用して、平均的ではなく最高の水準を、個人ないしは集団において追求します。単なる強みを最高レベルのものに変えようとします。
2. 着想
着想という資質を持つ人は、新しいアイデアを考えるのが大好きです。全く異なる現象に見えるものの間に、関連性を見出すことができます。
3. 戦略性
戦略性という資質を持つ人は、目的に向かうための選択肢を想定することができます。いかなる想定に直面しようとも、適切なパターンと問題点を直ちに予測することができます。
4. 親密性
親密性という資質を持つ人は、他人との緊密な関係を楽しみます。目標達成のために友人と努力することから、大きな満足感を得ます。
5. 達成欲
達成欲という資質を持つ人は、並外れたスタミナがあり、旺盛に仕事に取り組みます。自分が多忙で生産的であることに、大きな満足感を得ます。
私自身は、機械の設計開発職に従事していますがトップ5の資質はかなり活かされていると自負しています。
ただし、このテストを受けるまでは自分の中では当然のことで強みになるとは思っていなかったことが、実は強みに繋がる資質であったという気づきも得ることができました。
自分の資質を知り、投資し、強みを作っていく。
これをするだけで、何倍もの成長を感じることができるはずです。
■総括
今まで、自己分析をしてこなかった方や、簡単なものしか試したことがなかった方にはとても新鮮に映るはずです。
巷によくある自己分析や強み弱み診断とは一線を画しています。
書籍だけと考えると、少し高めの価格設定ですがクリフトンストレングステストを受けることができ、詳細レポートまで受け取れることを考えるとかなりオススメの一冊です。
ちなみに、本書を購入しなくてもGALLUP社のHPから直接テストを受けることもできます。
価格は
・トップ5資質のみ知りたい場合→¥2,340
・トップ5資質確認後に34資質全て知りたい場合→¥4,680
・最初から34資質全て知りたい場合→¥5,850
私は、本書を購入しアクセスコードでトップ5資質を知った後で、34資質全てのレポートを購入しました。
自分の資質の上位だけでなく、下位まで把握しておくことで、どんなことが苦手なのか、苦手なことに対してはどのように対処すればいいのか。
強みと弱みの両方から、自分を成長させていくことができているのでとても有効に活用できています。
少しでも、自分の資質や強みを活かして成長していきたい、成果を出したいと思われている方には一読をおすすめいたします。
記事について
■執筆者情報
名前:おーさん
職業:設計開発職
Twitter:https://twitter.com/oosan_wolfpapa
Instagram:https://www.instagram.com/oosan_wolfpapa/